ナノスケール物性研究部門での産学官連携

高性能COガスセンサーの開発(平成13年度〜平成22年度)

関東経済産業局平成13年度即効型地域新生コンソーシアム開発事業「優れたガス種選択性を有する高精度小型COセンサーの開発」に採択され、産学官連携を行っています。

コンソーシアム構成組織
株式会社坂口技研
三井電気精機株式会社
東京大学物性研究所
千葉県産業支援技術研究所
東葛テクノプラザ

目的

CO(一酸化炭素)ガスは火災等において発生し、人間を死に至らしめる極めて危険性の高い物質である。無色、無臭の気体であるため人間の五官には感じにくいため死亡事故につながることが多いとされているが、これまでは、COガスにのみ反応する警報器がなかった。そこで、坂口技研(株)では、メンテナンスフリーかつ高いガス選択性をもつ高性能COガスセンサー/測定器の製品化を目指した開発を行ってきた。本産学共同研究は、この製品化推進のために始めた。

センサーの特徴

物性研での研究

固体表面触媒反応の基礎研究のノウハウを活かし、 超高真空中で反応ガスを分析する。
⇒ 接触燃焼式触媒反応の原理解明、高性能化への指針

超高真空実験装置
ガスの組成を調べるための超高真空装置